Alina Health
ミネソタ州ミネアポリスに本社を置き、24,000人以上の従業員、5000人の提携医師と雇用医師さらに4,100人以上のスタッフを有するホスピスケア、酸素、在宅医療機器、緊急医療搬送を含む専門医療サービスを提供する非営利の医療機関
導入の背景と課題
アリナ・ヘルス社の4つの病院が温度監視システムの手動から自動への移行を模索した際、温度管理の課題となるリアルタイムなアラート通知とコンプライアンス報告要件のための自動データ取得という中核要件を満たすソリューションとしてだけではなく、最終的に医療システム全体の標準となるような企業向けソリューションも探していました。
導入したソリューション
MobileViewソフトウェアを含むSTANLEY HealthcareのWi-FiベースのAeroScout環境モニタリングソリューションを、システム全体の標準として選択しました。最初は4つの病院から、その後、他の7つの病院にAeroScout環境モニタリングソリューションを導入しました。さらに、AeroScoutソリューションの強みである資産追跡・管理機能を活用すると共に、他のリアルタイムロケーションシステム(RTLS)アプリケーションへの投資も視野に入れた革新的な取り組みを継続して行っています。
アリナ・ヘルスが直面していた課題
2009年、アリナ・ヘルス社は紙ベースのアプローチに頼っていた4つの病院に最適な自動環境モニタリングソリューションを見つけるよう命じました。当初、アリナ・ヘルス社はこの4つの病院に対して、高度な警告を発し、規制要件を満たすために不可欠なデータを取得する、新しい環境モニタリングソリューションを求めていました。そして、この新しいソリューションがきっかけとなり、他の多くの課題、特に資産の追跡と管理にも取り組むようになりました。
病院の広報担当者は、「多くの医療システムと同様に、私たちも資産、特に輸液ポンプの位置を可視化することが課題となっていました。」とコメントしています。「病院内でポンプの場所を特定できない場合や、施設間でポンプを共有できない場合は、外部に出て機器をレンタルすることを余儀なくされていました。」 アリナ・ヘルス社の各病院は、車椅子の追跡と管理、およびこれらの資産を適切な場所に適切な時間に配置することに関して、同様の課題に直面していました。
診療に必要な道具が見つからないと臨床スタッフはしばしば備蓄に走ります。「車いすのような大きなものでも、意外と”隠す”ことができるのです。そのようなアプローチは、一人の臨床医や一台のユニットにとっては痛みを和らげるのに役立ちますが、私たちのヘルスケア企業全体の資産管理の課題を悪化させるだけです。」
導入の経緯と経営陣のコメント
アリナ・ヘルスとSTANLEY Healthcareのコラボレーションは、2009年に始まりました。徹底的な検討とコンセプトの実証の後、真のエンタープライズソリューションを提供できるSTANLEY Healthcareの製品が最良の選択となりました。AeroScoutソリューションを4つの病院に導入した後、アリナ・ヘルスは残りの7つの施設で既存のソリューションを置き換えるという戦略的決断を下しました。
「経営陣からすれば、この環境モニタリングソリューションはなくてはならないシステムであることは間違いありません。ジョイントコミッションの監査の際にも大いに役立っています。」
最初の導入以来、アリナ・ヘルスではAeroScout RTLSプラットフォームを使用して他の課題にも取り組んできました。特に、点滴ポンプと車椅子の追跡と管理です。STANLEY HealthcareのAeroScout Wi-FiタグとMobileViewソフトウェアを導入する前、アリナ・ヘルスではスタッフがこれらの資産の場所を特定できないため、ポンプと車椅子を大量にレンタルしていました。2013年、新しい輸液ポンプメーカーに切り替え、この移行を機にRTLSプラットフォームによる追跡と管理を導入しました。
現在では、IV ポンプの約4分の3がタグ付けされ、MobileView を使用して追跡されています。さらに最近、アリナ・ヘルスでは小規模なパイロットプログラムを立ち上げ、スタッフの追跡にWi-Fiタグを使用する独自の「趣向」をテストしています。「スタッフの緊張感が高まったり、気まずい雰囲気になる可能性のある場面でスタッフとの会話に入るとき、上司と人事担当者はタグをセキュリティツールとして使用することができます。もし、従業員が威嚇するようなことがあれば、タグのボタンを押すことで、警備員が助けに来てくれます。」